Kamatarinahan’s blog aquarium

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162【肥料添加とphの関係】

(はれ)

 

 

お疲れ様です。

 

 

前回カルシウムマグネシウムサプリを砕いて、底床に仕込んでカリウム重視のイニシャルスティックを入れて明るいところで管理しておりましたタッパー

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左からスタウロギネレペンス、ポゴステモンヘルフェリー、ベトナムゴマノハクサ
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ポゴステモンヘルフェリーは硬度が必要とされているため、カルシウムマグネシウムを添加し、硬度に弱いとされるベトナムゴマノハクサを入れておりました

 

 

 

 

 

中央のポゴステモンヘルフェリーは溶けています

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スタウロギネレペンスは元気そう
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ベトナムゴマノハクサも悪くない
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phは明らかに高いはずですが、水上葉とは言え

 

水草が枯れる、育つ原因は硬度であるとは言い切れない他の原因があるのでは

他の地域の水ではうまく育つのは何故か…

 

 

ph6.5~6.8で管理している、ghベストな90cm水槽も
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ph7以上の硬度が高い45cm水槽もポゴステモンヘルフェリーはうまく育つことはありません

 

これについては、近々プロにも話を伺いたいと思っています、意地でも解決してやります

 

 

必要元素とphの関係

どの植物も当てはまるわけではないと思いますが

 

農家の方などが指標とされる表である

植物のph反応と肥料溶解利用度というものがあります

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要は線が太いところが植物の肥料吸収が高いph値ということです

分かりやすく栄養吸収ピークポイントを水色で表記しました

 

 

 

陸上の観葉植物や野菜では窒素、リン酸、カリウムの利用度は其々高く

 

水草の場合、窒素、カリウムの吸収率は高いと言われています

カリウムは特に不足しがちなので、イニシャルスティックのように「1-0-25」

すなわち窒素1に対しカリウム25倍でもそれなりに栄養として機能し、苔も生えにくい

 

しかし、栄養素としては窒素が少なく十分とは言えず、必要な栄養は図にあるそれら全てですが、陸上植物ほど必要ではないということですね

 

 

何の元素がどれくらい必要なのか

そこは、専門の本がないので、それぞれの水草の特徴を見極め経験値で補うしかない

 

 

水草が陸上植物と概ね共通しているのは、ph反応と溶解利用度です

水草カリウムの吸収率が高いとした場合、表でみる約ph7.5~ph8.5は吸収が非常に悪くなる「魔の間」となる

 

これが、リン酸(融合元素であってはさらに)吸収率との相互関係にあるとすれば、最悪です

 

 

水草の調子が悪くなると栄養吸収自体が悪くなることはいうまでもないですよね

表でみると、リン酸吸収率は湾曲しており、比較的ph吸収MAX間隔が狭い為、調子が悪いと、この湾曲が激しくなるとすれば、吸収率の間隔はさらに狭くなるとすれば、さらにピンポイント且つシビアな液肥添加&管理を迫られます

 

 

水草をうまく育てる人はそもそもそこに至りません

水草育成がうまい人≒高栄養吸収間隔状態で管理(添加&素材選び)している

 

 

その他にも重視される水草の元素は、鉄やカルシウム、マグネシウムで、リン酸も重要ですが、蓄積されるため放っておいても、過剰になりやすい、また窒素も餌で補えるので、吸収率は高いですが、軽視されがちです

さらに、鉄の吸収ピークはph6.5以下ということですので、phが低い状態で、アントシアニンが生成されやすいと仮定した場合、赤くなりにくい水槽水質の原因はphが高いことだと云えるのではないでしようか

 

 

ph値が如何に重要かわかります

 

また、無換水で長期維持できるいわゆる強い水草

ph溶解度の幅が広いうえに、様々な元素の吸収幅が広い水草だといえるんでしょうね。